寒ブリの水揚げで知られ、漁獲物の水揚げ量が富山県1位の氷見漁港。まさかその漁港で“魔の転落事故”が起きるとは…。
過去10年間、死亡事故がなかった氷見漁港で去年、車が海に転落し乗っていた人が死亡する事故が相次いだのです。転落事故の原因の1つに“雪国富山”特有の理由もあることが分かってきました。

記者:「今、車が引き上げられました。特に前方が大破しています」

氷見漁港(富山県) 去年3月

海から引き上げられる1台の車。何かに衝突したのか、車の前方がひしゃげています。去年3月、氷見市の氷見漁港で乗用車が海に転落。乗っていたのは18歳と22歳の男性2人でした。

「深夜に外出した息子が帰ってこない」と家族から相談を受けた警察官が、防波堤近くの海に沈んでいる車を発見。22歳の男性は車内から見つかりましたが、すでに死亡していました。18歳の男性は高校を卒業したばかりで、衝突のはずみで車外に投げ出されたのか、海の中で亡くなっているのがみつかりました。