岡山出身で通商産業事務次官を務めた小長 啓一さんは通産行政での功績が称えられ瑞宝重光章を受章しました。

(小長啓一さん)
「今回栄えある叙勲で大変感激しております。資源小国である日本は貿易でいくしかないと。貿易立国を担当するのは通商産業省である。」

小長さんは岡山大学を卒業後、旧通産省に入り、地方大学出身者として初めての事務次官に就任しました。田中角栄元総理の秘書官を務め、日本列島改造論の立案にも携わりました。

山陽新幹線や岡山空港の整備また瀬戸大橋架橋など岡山県の発展にも貢献しています。91歳になった今も産業人材研修センターの理事長として人材育成に尽力しています。

(小長啓一さん)
「混沌の時代であればある程、むしろチャンス。両利きの経営が(大事)ということで従来の事業を深掘りするということのほかに新たな分野に挑戦すると。」

「地方の発展なくして国の繁栄はない」というのが通産行政にたずさわった小長さんの信念だったそうです。現在も、異業種交流の橋渡し役を務めるなど人材育成にも尽力しています。