今年は卒業式で、子どもたちの笑顔が見られそうです。
宮崎県教育委員会が、卒業式で「マスクを外しても差し支えない」と通知したことを受けて、MRTが県内全ての26市町村に取材したところ、多くが県の対応に準ずると回答しました。

県教育委員会は県立学校に対し、「児童・生徒や教職員は、卒業式でマスクを外しても差し支えない」と通知。
ただし、校歌斉唱や合唱の際には、マスクの着用など一定の感染症対策を求めています。

これを受けて、MRTが県内の26市町村に取材したところ、宮崎市や延岡市など16の自治体が「県の対応に準ずる」と回答。

このうち、川南町は、校歌斉唱や合唱の際も一定の距離が確保できるなど条件が整えば、「学校長の判断でマスクを外してもよい」としています。

また、都城市や串間市など9つの自治体が「検討中」と答えました。

このうち、串間市は、児童生徒にマスクを着用したいかどうかヒアリングした上で来週にも決定することにしています。

このほか、椎葉村が「学校・個人の判断」と回答しました。

(廣末圭治アナウンサー)
「新しいマスクのルールが示された今年の卒業式。学校ではどんな対策が取られるのでしょうか」

宮崎市にある宮崎東中学校では、「マスクを外しても差支えない」という方針に従うとした上で、卒業式の会場となる体育館での感染対策は引き続き行うことにしています。

(宮崎東中学校 吉田英明校長)
「まだコロナが完全に収束した訳ではないので、特に換気については十分体育館の中もしていきたい」

一方、3年生は、卒業式でのマスク着用についてどう考えているのでしょうか?

(生徒)
「私はどちらかというと(マスクを)つけておきたい派です。なぜなら、マスクを外すことによって、また、コロナウイルスが広がってしまうのではないかという不安があるから」
「私はマスクは外したいと考えています。その理由は学校生活の最後の舞台である卒業式は、マスクをつけたままというのは酷な話だなと考えたからです」
「一度きりしかない卒業式なので、みんなの思い出に残るような最後の学校行事としてふさわしいものにしたい」

マスクを着用したまま3年間を過ごした生徒たち。脱マスクの議論が加速する中、卒業の日を迎えます。