2月22日はネコの鳴き声、「にゃんにゃんにゃん」になぞらえて「猫の日」です。これを前にネコ専用の商品を開発し、世界に発信する女性を取材しました。開発に欠かせないのが商品開発部の「猫社員」。その働きぶりにも注目です。

岩手県紫波町にある建物の一室に、2匹のネコ。ネコの困りごとを解決する商品を開発し販売する会社、「クロス・クローバー・ジャパン」の商品開発室です。
会社の商品開発部には3匹の「猫社員」が所属していて、この日は食欲旺盛な7か月の黒猫「あんこ」と5か月の三毛猫「きなこ」が出社していました。


新型コロナウイルスの感染拡大以降、自宅にいる時間が増えたことなどからペットの人気が高まっています。一般社団法人ペットフード協会の調査によりますと、2019年に39万4000頭だった国内のネコの新規飼育頭数は、2020年に46万頭、2021年は48万9000頭に増え、2022年はやや減ったものの、43万2000頭が新たに飼われています(※発表に合わせ「匹」でなく「頭」と表現しています)。

「クロス・クローバー・ジャパン」は「猫社員」の評価を取り入れながら「ネコ目線」を大切にした商品を開発しています。
(クロス・クローバー・ジャパン 太野由佳子 社長)
「私がもともとネコが大好きで、ネコ好きが高じて、安全で機能的であるというのを考えながらネコと一緒に商品を開発している」

「猫社員」の仕事は週に2日、商品開発室でおもちゃや食器、爪とぎなど様々な商品の使い心地を確かめることです。

(太野由佳子 社長)
「(猫社員に)職人からあがってきた試作品のチェックをしてもらう。職人と『こうやったほうが使いやすい』とネコが言ってるよ、と話しながらどんどん完成品に近づけていく」
