「暗躍する現代版海賊」北朝鮮のハッカー集団が世界中に
―――「暗躍する現代版海賊」北朝鮮のハッカー「ラザルス」という集団がいます。北朝鮮当局の下部組織とされています。日本では去年12月2日、資産凍結の対象に加える制裁措置を行っています。松野官房長官去年の12月7日の発言では、「日本でも暗号資産関連事業者が攻撃の標的になっていることが強く推察される」ということです。ミサイルとか軍事だけじゃなくてこういったことも、北朝鮮はめちゃくちゃ力入れてやってるんですね。
龍谷大学・李相哲教授: 非常に難しいですよね。彼らはハッキングをする人たちは、北朝鮮でやってるのではなくって様々な国に散らばってやってるんですよね。それが難しいのと、まず彼らは14歳ぐらいから特別教育を受けて国を挙げて今ハッキング集団を養成している。大体6000人ぐらいいるって言われてるんです。もちろんその任務はそれぞれ違うんですが、このラザルスというのは、お金を盗む部隊ですよね。
―――このラザルスが盗んだ金は去年だけで16.5億ドル つまり2000億円以上ということで、貿易収入の10倍以上。
北朝鮮の年間の貿易収入は今2億ドルもないので、それだけ盗んでるんですよね。北朝鮮はこうして得た金で軍事パレードはミサイル核開発を行っているんじゃないか。金正恩一家の贅沢品の調達もそこからやってるんですよね。
―――だから本当に今食糧事情が非常に大変なんですよね?
北朝鮮は3大特別市の一つ開城に餓死者が続出しているという報道があるんですよね。ですからもっと田舎に行くと悲惨な状況であるというふうにも考えられます。(2023年2月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)