「準備態勢=実戦配備」ミサイル最新情報

―――いっぽう朝鮮中央テレビによりますと、6日、金正恩総書記が出席した会議で、「戦争準備態勢をより厳格に完備することが決定した」ということです。さらにミサイル総局なる新たな組織も創設されたのではないかということです。李教授によりますと、「戦争準備態勢=実戦配備なのではないか」ということです。

龍谷大学・李相哲教授: そうですね。北朝鮮はずっと戦争に備えて、実験をいろいろやってきました。もう今度は準備を完成するためには、それを実戦に耐えうるような体制を作らなければなりません。それは実戦配備しかないですよね。

―――でもここのところ日本海にたくさんのミサイル発射実験ですよね。この取り組みというのは、戦争準備体制ではなかったということですか?

 様々な種類のミサイルを撃ちましたよね。その様々な種類の全てのミサイルに小型化のその核兵器を搭載できるような体制を作って初めて完全な体制になります。最近やたら北朝鮮が見せている長距離弾道ミサイル以外にもですね、直径が大きい、放射砲400キロぐらいの、それもたくさん見せてるんですね。そこにも小型化した核兵器を搭載できるようにする体制を今作っているというふうに見られます。

―――去年の12月に金与正氏は「すぐにやればできる」というふうに発言をしていました。そして潜水艦の発射弾道ミサイル、SLBMの実験ですとか、あとは軍事衛星の打ち上げとか様々なものを実験している?

 そうですね、これまで大陸間弾道ミサイルの発射を何度もやりましたけれども、全て高角度の「ロフテット」型の落ち方をしてるんですね。ですから距離はあんまり飛ばなくて高く飛ぶんですが、通常角度で飛ばせばですね、アメリカ近くまで飛ぶんです。

 ただ、今専門家が見てるのは通常角度で飛んだ場合に大気圏内に突入するときにその弾頭部分がはねられる可能性がある。だからその技術は北朝鮮ないんじゃないかっていうふうに言われているので、それを「すぐにもうやってみせることができる、私達は技術あるんだよ」っていう話をしてるんですね。