あれから2年、ジャック(佐藤さん)はいまどこで何を?
出会いこそが旅の醍醐味だと語った佐藤さん。あれから1年。私たちRSK山陽放送は、山口県の放送局からの問い合わせで佐藤さんの今を知りました。

(TYSテレビ山口のニュースより)「北海道から沖縄まで、リアカーを引きながら一風変わった姿で日本を縦断した男性がいます。この男性は旅をする若者たちに人と人が繋がりの場所をと…」

佐藤さんは山口県下関市に、旅人が集うゲストハウスを開いていました。庭先にはあのリアカーが。

(着物マジシャン 佐藤基さん)「一人旅をしていても、あのゲストハウスに来れば誰かに会える。誰か旅人に会える。そういうところにしていきたいと思うので」

「お待ちしておりました」
瀬戸内の温暖な気候に惚れ、山口にゲストハウスを開こうと決めた佐藤さん。古民家を借りて2か月足らずでのオープンです。
「すみません。調子悪くて」
まだまだゲストハウスの運営は慣れませんが、開業の背中を押したのは、やはり日本縦断の旅だったといいます。
(着物マジシャン 佐藤基さん)「いままでで一番嬉しかった日。ゴールした日が」
山口に作ったゲストハウス「今度は困っている旅人のために」
去年5月、日本縦断の旅は最終目的地の沖縄に到着。

(仲間の声)「あともうちょっと」「がんばれ!」
ゴールでは旅を支えてくれた仲間たちが待っていました。

(着物マジシャン 佐藤基さん)「だいぶ助けられてきた旅だったので、僕も誰かを助けられるようなゲストハウスをつくろうって」
今は、日本中からやってくる旅人を和ませようと、マジックを披露しています。移動制限も緩和され、ゲストハウスのオープンを、旅で出会った多くの人が祝ってくれました。

(ゲストハウスを訪れた人)「ジャック(佐藤さん)とは、日本一周中に福岡で出会って。こうやって人が集まる場所をジャックが作ることによって、また私も遊びに来られるし、沢山の仲間があつまる場は素敵だと思う」
地域の人も佐藤さんを応援しています。
(蒲生野自治会 中村久計会長)「一緒にできることがあったら考えておきたい。今のところアイデアはないけど」
「来て一息つける、そんな場に」
日本縦断を達成した佐藤さんだからこそ知っている、旅の魅力です。
(着物マジシャン 佐藤基さん)「地域との交流と旅人との交流。来てホッとするような一息つけるそんな場にしたい」

日本中の人に支えられ達成したリアカーの旅。「次は出会った仲間たちとここを訪れた旅人を支えたい」と語る佐藤さんです。
(スタジオ)
佐藤さんの宿は、10人程度泊まることができ、ネットから予約が可能だということです(「和村(なごむら)」で検索)。その佐藤さん、山も借りていて、ゆくゆくはキャンプ場も整備したいと話しているそうです。