ちょうど1年前、RSK山陽放送で紹介した「リアカーで日本縦断に挑む若者」を覚えていますでしょうか。今、彼は旅を終えて、新しい目標に挑戦しているといいます。今、どこで何をしているのか、若者の今をご紹介します。

男の名は “ジャック” その正体は「日本を縦断するマジシャン」

約1年前、岡山の街にリアカーで生活しながら日本縦断に挑む若者が現れました。

(佐藤基さん)「リアカーの上に、手作りなんですけど屋台ですね、『リアカー屋台を引っぱって歩くスタイル』が、僕のスタイルです」

新潟出身の佐藤基さん、当時25歳。単にリアカーで寝泊まりをしながら、旅をしている訳ではありません。なんと佐藤さんは「ジャック」という名を持つプロのマジシャン。世界30か国以上で腕を磨いてきました。

しかし、新型コロナの影響で海外への渡航は難しく、得意なマジックを披露する舞台も限られている。そこで思い立ったのがマジックをしながら、リアカーで寝泊まりし、日本を縦断する旅でした。


(着物マジシャン 佐藤基さん)「コロナ禍で出会う場がなかなかない世の中になっていますけど、リアルで関われるというのは大事なことだなと思って」

2021年、リアカーを引いて北海道から沖縄へ 


おととし6月、沖縄を目指し、北海道を出発。

「岡山県入りました」

SNSで佐藤さんの旅を知り、岡山到着に合わせて取材を申し込みました。最大300キロを超えるリアカー。孤独でお金もなく困難な旅の魅力とは何か。

(着物マジシャン 佐藤基さん)「この先に待っている人がいると考えると、辛いことでも頑張れる」

佐藤さんに声をかけてマジックを喜んでくれる人、食べ物を差し入れる人もいたと言います。

(岡山で出会った人)「沖縄まで行かれるん?」
(佐藤さん)    「沖縄まで行きます」
(岡山で出会った人)「半分以上歩かれたんですね」
(佐藤さん)    「そうですね」