■トルコで治安悪化 商品の略奪やATMの破壊… 救助活動中断も

各地で命がけの救助活動が続けられる一方で、トルコ国内では「治安の悪化」が救助活動への新たな障壁になっています。

店からは商品がごっそりとなくなり、ATMは破壊されています。商店街では略奪を疑われた男性が追いかけられる様子も…。

店の店主
「店は廃墟になっている。詐欺師と泥棒が略奪したのです。彼らは奪えるものは全て奪い、残骸しか残っていません。通りの向こうの市場を含めいたる所で略奪を行っている」

トルコ軍は警戒を強め、街の至る所には武装した兵士の姿が…。しかし、一部では暴動や銃撃が起き、救助隊の活動が中断する事態になった地域もあったと言います。

■建物倒壊の責任は?134人逮捕状

また、倒壊した建物についての責任を追及する動きも出ています。

イスタンブール空港で当局に拘束される1人の男がいました。

男は倒壊した集合住宅の建築請負業者で、海外に向け出国しようとしていたところを拘束されました。地元メディアによりますと、これまでに倒壊した建物の責任者134人に逮捕状が出されているということです。

しかし、トルコでは、国が長年、耐震基準を満たさない建物を見逃してきた経緯があり、今回の拘束は国民の怒りを政府や役人からそらすためだとの指摘も出ています。