歴史的な快挙にふるさとの岩手県釜石市は大いに盛り上がりました。13日、プロ棋士編入試験に合格した小山怜央さんの家族や市内の将棋ファンが集い、「大盤解説」で対局の行方を見守りました。

 解説をしたのは市内で将棋教室を主宰し、子どものころの小山さんを指導した土橋吉孝さんです。横山友紀四段が投了すると会場に集まった人たちからは拍手が沸きました。

(会場を訪れた人)
「ただ、うれしいだけです。とにかく小さいころ、小学校のころしか知らないんでね。今回プロ(棋士編入試験)を受けるって聞いた時はびっくりしました。ただ小さい時から強かったんで当然だとは思いましたけどね」

 会場で見守っていた小山さんの母・聖子さんや土橋さんにも笑顔が広がりました。

(母 小山聖子さん)
「うれしいですとても。さっきまでちょっと心配で沈んでましたけど、心配で心配で。決まってみれば本当にうれしいです。プロに、プロになれるんですよね?ありがとうございます」

(恩師 土橋吉孝さん)
「ちょっと大事をとって7九香という香打ちのミスをしたんですけども、そのあとも腐らずにしっかり立て直して勝ちに持って行けたというのはやっぱり底力、地力がついてきててぼくら考えるよりはるかに強くなっている」

 集まった人たちは小山さんの編入試験合格を喜び、今後の活躍を期待していました。