運賃だけで約18万円→宿泊代込みで4万円

初日だけで7便分のチケット 赤色のネックストラップが乗り放題旅参加者の目印

旅行代理店のホームページには、「観光名所めぐり」や「グルメを満喫」といったモデルコースが紹介されているが、ここは、1から自分でルートを考えたいところ。FDAが国内で運航している飛行機は1日約90便。これを、まるでパズルのように、組み合わせていけば、1日で最大8回搭乗できる、すなわち、朝から晩まで飛行機に乗り続けられるという計算が成り立つ。これが「夢の乗り放題」と言われるゆえんだ。

では、記者は、どうしたか。2日間の休みを使い、「寒い夜に、屋台でとんこつラーメンを食べたい」と心に決め、1泊2日のコース、宿泊地を福岡に定めると、時刻表とひたすらにらめっこ。

「やっぱり、夢の日本一周?」「雪景を観たい」「元も取りたい」などと思いを巡らせながら、導き出したのが、静岡→出雲→名古屋小牧→高知→神戸→いわて花巻→名古屋小牧→福岡→松本→神戸→青森→名古屋小牧→福岡→静岡。2日間で計13回飛行機に乗る、ガッツリコースだ。

初日が7便、2日が6便 2日間で計13便を乗り継ぐコース


移動距離約7,250㎞、通常なら格安チケットを購入しても18万円近くかかる。コロナ禍で丸3年、空の旅とは縁遠い生活を送ってきた者としては、「さすがに乗りすぎでは?」と我ながらに思えるほど、欲張ってみた。