「気球」「領海侵入」真の狙いは?
一方、中国の動きです。
中国のネットメディアの報道によると、青島市の南東約60キロの海域で正体不明の飛行物体が発見されました。撃墜の準備をしていることが報道されました。
「漁船の近くに物体が落ちた場合、写真を撮影し、証拠として残すよう協力を求める」という報道でしたが、この後中国国営メディアも中国政府からもこの件について13日の朝まで、特に発表はありません。ということは、中国側のこれは自作自演の可能性もあると言われています。いずれにしても情報戦が過熱してきているのは間違いなさそうです。

では、アメリカが撃墜してこれから調査分析を進めていくわけです。残骸からわかったことの現状をまとめました。
機器の重さは約900キロ。そして直径が60mあったそうです。機器の分析をしていくと、方向や速度を変更することができる仕様になっていました。また、通信を傍受することが可能なアンテナなどがあったことがわかります。
ですので、気球をプカプカと浮かばせることで、偵察して情報をそのまま本国や衛星の方に送れる体制を組んでいたのではないか。
複数のアメリカ当局者の話として、ワシントン・ポストは「気球の一部は、中国空軍の運用によるもので、日本、台湾、インド、ベトナム、フィリピンなどの軍事情報も収集してきた」と。
光学センサーやデジタルカメラ、無線信号、衛星通信など様々な機能を搭載しています。
5つの大陸40カ国以上を監視するための洗練された取り組みがあったのではないか、引き続き分析が行われていくようです。