13日午前6時すぎ。ピカピカの地下ホーム。大勢の客を載せた特急「くろしお」が通過していきます。大阪・梅田の地下を、ついにJRの列車が駆け抜けた瞬間です。 大阪駅の地下ホーム、いわゆる“うめきた新駅”の開業に向け、11日夜から地上の線路を地下に移す工事が行われ、13日朝に使用開始。これで新駅開業へのカウントダウンが本格的に始まりました。
【連続写真で見る】一番列車のがピカピカのホーム通過、車内から見た駅も
JR大阪駅の北側のエリアは元々、JR貨物のターミナル駅でした。貨物駅は廃止されて「大阪最後の一等地=うめきた」と名づけられて、「グランフロント大阪」などの開発が進みましたが、一部の線路は、貨物と特急「はるか」「くろしお」が通るために残されていました。
つまり、和歌山方面と関西空港へ向かうJRの看板特急は長年、大阪の一大拠点「キタ」を“素通り”する状態が続いていたのです。うめきた新駅はこの状態に終止符を打つまさにJRにとって悲願でした。
使用が開始された13日は、地下から貨物列車が地上に現れるレアな光景などを見に、人が訪れていました。
「出来栄えがどんなんかなと思ってまた見に来ました」
「梅田貨物線が、地下に入って新しくなりましたよというのを記録に残して自分の目で確かめたいなと思ってきょう来ています」
大阪駅の地下「うめきた新駅」は3月18日に開業します。