1期生「まだまだ野球をしたい」「ふだんは子育て」「野球に決意」

学業の都合などで全員揃っての練習は3月から。いまは自主練習で汗を流します。

(新川礼栄選手)
「大学で野球をしていたんですけど、まだまだ野球をしたいと思ったので入りました」

(澤田祐恵選手)
「普段は子育てをしています。「ちょっと練習行ってくるね」と言って来ています」

バッティング練習に取り組む選手たち。中でも豪快なスイングを見せるのは24歳の田中千尋選手です。

(田中千尋選手)
「いま24歳で周りの子が結婚したり、子どもができたりとかしている年なんですけど、私は青春、中学・高校・大学もすべて野球に注いできた感じなので、それくらいの決意というか熱意はあります」
田中千尋選手と尊敬する土井畑優監督の絆 監督の熱意に動かされた

田中選手は大阪府出身、小学1年生から野球を始め、高校は女子野球部のある京都の福知山成美高校に進学。大学は岡山のIPU・環太平洋大学で野球を続けてきました。その後、関東の社会人チームに進んだ田中選手が岡山に戻ってきた理由はある人の存在でした。

(田中千尋選手)
「土井畑さんの熱意といいますか、地元に愛されるチームになりたいという思い」

瀬戸内ブルーシャインズの初代監督、土井畑優さんは田中さんの大学時代の3学年上の先輩です。

(田中選手は)「発言で周りの雰囲気や空気を変えられるし、何よりもその人のことを考えてくれてすごく優しい方なので」

(瀬戸内ブルーシャインズ 土井畑優監督)
「(田中選手は)明るくて元気な子なので、大学のときからずっとムードメーカー的な存在。守備もバッティングも器用だなと」

尊敬する監督のもとでの再スタートです。

(田中千尋選手)Q 目標は? 「日本一」です。
田中千尋選手は日本一のだがし売り場で知られる「大町」に就職

田中選手にとっての新たな環境は野球だけではありません。

(田中千尋選手)
「本日より入社することになりました。田中千尋と申します」日本一のだがし売り場で知られる「大町」が、田中選手を社員として雇用しました。

(田中千尋選手)
「試合とどっちが緊張しますか?」「きょうです。緊張してあまり眠れなかったんですけど…」

瀬戸内市内の企業など5社が選手を社員として受け入れ、活動を支えます。

(田中千尋選手)
「10円ガムがすごく好きで…結構買っちゃう。袋ぱんぱんに」「きょうから毎日買って帰れますけど?」「太っちゃいます。でも幸せですよね、毎日見られるのは」

ユニフォームが並ぶ田中選手の部屋。小学校1年生から野球を始めました。部屋の中にはこれまでのユニフォームがずらりと並びます。そこに新たなユニフォームが加わりました。

(田中千尋選手)
「このユニフォームをついに着るときが来たという感じ。似合うか心配なのが一番なんですけど、着こなせるように頑張ります」

(田中千尋選手)
「もう人生の半分以上野球をしているので、逆に野球がない生活はそわそわするんじゃないかな。『やめよう』と何回も思ったんですけど、引退して期間が空くと、夢で野球をしているんです。野球がしたいんだなって」