ニューヨーク・タイムズ掲載の記事でも紹介された、盛岡市内の喫茶店「ナガサワコーヒー」と障害のある作家のアートを様々な方法で発信している盛岡の会社「ヘラルボニー」のコラボ商品が発表されました。キーワードは「日常」です。

 誕生したのはヘラルボニーが契約する障害のある作家の作品で彩られたドリップパックとコースターです。7日、ヘラルボニーの松田文登副社長とナガサワコーヒーの長澤一浩代表が盛岡市で共同会見し、両社のコラボによる新商品を発表しました。
 今回のコラボはコーヒーを通しての社会貢献を模索していた長澤さんと、プライベートでナガサワコーヒーに足を運ぶファンだった松田さんが去年6月から準備を進めていました。

(ヘラルボニー 松田文登 副社長)
「私はナガサワコーヒーさんの豆で毎日コーヒーを飲むっていうのが日常だったりするんですが、日常そのものに当たり前のように障害どうこうというのは全く関係なしに普通にフラットに作品に触れてもらう。そんな景色みたいなものを作っていけるっていうことはすごく嬉しいことだなと」

 ドリップパックの中にはナガサワコーヒーの主力商品、「キープスマイルブレンド」が13グラム入っています。
 幅広く誰にでも飲んでもらえるようにと考えた、苦みと酸味のバランスのとれたブレンドです。
 アートを起用した作家も岩手、東京、佐賀、タイのチェンマイと幅広い地域から選ばれました。

(ナガサワコーヒー 長澤一浩代表)
「普通に皆さんがおいしいと思って飲んでもらうコーヒーが、自然にその対価の一部を常にアーティストの方とそういう施設とか支援とかしてる方たちに常に還元される。ずっと継続できることを目指して今回やっています」

 コラボ商品はナガサワコーヒーとヘラルボニーで7日販売が始まり、売上の10%がそれぞれの作家や育成団体に寄贈されます。