相次ぐ連続強盗事件との関連が疑われている、今村磨人容疑者(38)と、藤田聖也容疑者(38)の2人がフィリピンの入管施設をあとにした。

警視庁は今村容疑者らが関与した特殊詐欺グループの実態解明を進めるとともに全国で相次ぐ連続強盗事件との関連についても調べる方針だ。

いったい収容所の中では、何が行われていたのか?TBS「報道特集」は、収容中の今村容疑者を直撃取材していた。

収容所の中から詐欺を… 内部告発から見る収容所の実情

フィリピン当局に拘束された特殊詐欺グループの日本人が「収容所の中でも詐欺を続けている」という内部告発が2020年に番組に寄せられた。内部告発者は収容所にいた韓国人で、動画などを撮影し送信してきた。内部告発者は、その内情をこう証言した。

「収容される前から詐欺グループを率いていた人がいます。今も外の仲間が協力しているので、そのお金が入ってきます」

その、詐欺グループを率いていたという人物こそ、今村磨人容疑者だ。

収容所では他の収容者は共同の大部屋にいて、エアコンが無いため裸で過ごしている。今村容疑者は月6万円で、個室のVIPルームを利用していた。

そして職員に賄賂を渡し、携帯電話を入手して使っているというのだ。

映像には、拘束された詐欺グループのメンバーがあちこちで文字を打ち込む様子が映っていた。

<メッセージの内容>
「資金調達は返済不要で海外から100~5000万円を調達します」
「ただ弁護士を通して行う手続きがあるので」

出資を呼びかけ、手数料を騙し取る詐欺だ。

「本当だという、情報が本当だということを確認してください。これに日当で1万出します」
映像には、今村容疑者が、外にいる仲間と報酬の話をしている様子もあった。

また、収容所で、薬物らしきものが使われている様子も記録されていた。

今村磨人容疑者「あとでもう1発いいですか?」
別の収容者「量が小さい?」
今村磨人容疑者「そんなことないですよ」