福島県の磐梯山にあるアルツ磐梯と猫魔スキー場をつなぐリフトが建設され、今年12月頃から運行を始めることがわかりました。外国人観光客による需要が回復の兆しを見せる中、スキー場や地元では大きな期待を寄せています。

井上和樹アナウンサー「星野リゾートアルツ磐梯に来ています。向こうの山の奥に猫魔スキー場があるんですが、車で1時間ほどかかる距離が数分で行くことができる目途が経ったということなんです」

全国でリゾートホテルなどを展開する星野リゾートは、2日までに、磐梯山の尾根をはさんで隣り合う磐梯町のアルツ磐梯と北塩原村の猫魔スキー場をつなぐリフトを建設することを発表しました。

連結リフトをめぐっては、2つのスキー場を運営する星野リゾートが、2008年ごろに計画を発表していましたが、磐梯朝日国立公園内にあり、山林の開発には関係機関の許認可が必要でした。

今年、およそ15年越しでリフトの建設に必要な許認可が下りるめどが立ったということです。

磐梯リゾート開発・森本剛総支配人「約6~7分リフトに乗車いただくとアルツ磐梯と猫魔スキー場が往来できるので、その日の状況によって滑りたいスキー場・コースを楽しんでもらえる」

パウダースノーが魅力の猫魔スキー場。

猪苗代湖を見下ろせる、絶好のロケーションが楽しめるアルツ磐梯。

表磐梯と裏磐梯のスキー場の連結に、スキーヤーやスノーボーダーからも喜びの声が聞かれました。

会津若松市から訪れた人「へぇー楽になるね!そしたら行きたいなと思う。嬉しいです」
会津若松市から訪れた人「(アルツ磐梯から)猫魔スキー場は遠いから行かないというのはあると思うので、アクセスが楽になってガンガン行きたいと思う」

連結すると、あわせてリフト13基、33のコースを持つ国内最大級のスキー場になります。

リフトは、雪の状況を見ながら、早ければ今年4月に建設が始まり、今年12月ごろの運行開始を予定しているということです。

磐梯リゾート開発・森本剛総支配人「スキー場だけが元気になるのではなく、地域にお客様が来ていただくことが大事。『国内最大級のスキー場』これを軸にして観光客がたくさん来てくれると期待している」