松山空港に向けて工事が進む松山外環状道路。来週、国道56号線を通行止めにして、一晩で橋を架ける夜間作業が予定されていて、現場では準備が大詰めを迎えています。

(城 健大呂記者)
「松山外環状道路の工事現場です。国道56号線の上に間もなく橋が架かります」

来週9日、午後9時から翌日未明にかけて国道56号は通行止めに。そして一晩のうちに橋が架けられます。

(日本ファブテック 橋梁事業本部 鈴木 仁士さん)
「クレーンで吊り上げて橋桁の上を回り込んで、桁を持っていく。そこに落とし込んでいく」

国道に向かって両側から大きく張り出した橋桁。これを繋ぐ「最後のピース」がこちら。長さおよそ22メートル、重さおよそ60トン、鋼鉄製の橋です。

(日本ファブテック 橋梁事業本部 鈴木 仁士さん)
「もう架けたら何もしなくていい状態にする。塗装やボルトの締め付けなど」

現場では、手作業による仕上げが進められていました。

ところで、一晩のうちに橋を架ける作業とは、どのようなものなのでしょうか。

こちらは去年12月、松山外環状道路の余戸南地区で行われた、県道をまたぐ橋を架ける工事です。午後9時に交通誘導員が標識を設置し、通行止めに。そして、巨大なクレーン車が、ゆっくりと橋桁を持ち上げていきます。
決められた位置に設置された橋桁は、作業員の手によってボルトで繋ぎ合わされていきました。

今回、橋が架けられるのは、交通量の多い国道56号の上です。1週間後に作業を控え、現場の担当者は、安全対策やう回路の設定に気を遣っていると話していました。

松山外環状道路は、松山インター周辺から余戸南を結ぶインター線、4.8キロ区間が既に開通していて、現在、余戸南から松山空港に繋がる「空港線」の整備が進められています。

国土交通省は、このうち東垣生までの2.4キロ区間については来年春の開通を目指しています。