「お好み焼き」焼いて収容所内で稼ぐ日本人
―――これもちょっと驚きですけれど、外からの持ち込み以外に、収容所内で稼ぐ人もいる。お好み焼きを焼いて販売していた。これは再三取材されたということなんか。
お好み焼きのようなものを焼いていたっていうことで、僕その時は檻の外から、見ておりました。日本人の方が鉄板の上で何か焼いてたんですよ。それを収容者に販売するという形で、お金を稼いでたっていう人はいましたね。
―――マッサージ施術など収容所の中で稼ぐのも、一つのコミュニティみたいなものが出来上がっているのかもしれません。ではどうしてフィリピンに逃げるのかという話です。以前の「地面師事件」や「漫画村事件」。どうしてフィリピンに逃亡するのでしょうか。
フィリピンが「逃げ場になる」4つの条件
―――日本から近い、物価が安い、気候が温暖、収容されても金があればある程度自由。この4つの条件というのが、やっぱり非常に好都合がいいということなんでしょうか。
そうですね、もう昔から日本人の観光客の間でもう常識化してるというようなところで、逃亡犯は元々1980~90年ぐらいからフィリピンに結構逃げて、それで逮捕されて強制送還されるっていう報道はずっと続いていたので、逃げる側からしてもフィリピンは逃げやすい国なんだなっていうのはある程度予備知識があった上で逃げてくるんじゃないかなというふうに僕は見てますね。
―――今回の事件で、特殊詐欺の疑いで逮捕状が出ている4人は、いつ日本に?ということですけれど、3人は裁判の手続きが進行中ですぐに送還できない状態だが、フィリピン政府も前向きに対応しているという話が現地からありました。8日から12日に、フィリピンのマルコス大統領が就任後初めて来日を予定しています。フィリピン政府は何とかそれまでに4人を強制送還したいということで、前向きに動いているということです。(2023年2月1日MBSテレビ「よんチャンTV」より)














