エマニュエル大使も「外交(Diplomacy)や発展(Development)が要だった日本の安全保障政策に新たな『D=抑止力(Deterrence)』が加わった」と評価しました。
エマニュエル大使
「国際秩序が攻撃されているなか、岸田総理は日本の役割と戦略が新たな世界に呼応して変わっていくべきだと早めに気づいていたのです。ウクライナや中国・台湾で何が起きているかはご覧の通りです。日本は戦略をアップデートするだけではなく、防衛費をGDP比2%に増やすことにしました。口先だけではなく実行したのです。これは評価に値すると私は考えます」
ーー防衛費増額について日本国内では議論もありますが?
エマニュエル大使
「これは主権国家の決断です。防衛費増額に関しては日本が決めたことですから、私から申し上げられるのは以上です」
アメリカの政界で“剛腕”として知られているエマニュエル大使。つけられたニックネームは「ランボー」です。特に中国に対しては、たびたび厳しい見解を示してきました。

エマニュエル大使のツイッターの投稿
「中国の威圧的な経済慣行は終わりを迎える。早ければ早いほど良い」
インタビューでは…
エマニュエル大使
「私は中国に厳しい態度をとりたいと思っていません。中国が国際秩序に対して強硬な姿勢をとっているのです。弱い立場の国を抑圧した場合や別の国を攻撃した場合、アメリカは立ち上がります」

2023年5月には日本が議長国を務める、G7首脳会議が広島で開催されます。バイデン大統領など首脳らが、広島平和記念資料館を視察する方向で調整が進められています。
ーーバイデン大統領の長崎訪問の計画はありますか?
エマニュエル大使
「まずG7首脳会談における大統領の目的に専念するでしょう。そして広島に敬意を表されると思います。しかるべき時が来たら大統領の予定に訪問が追加されるかもしれません」














