福島県の猪苗代湖で、厳しい寒さが作り出す自然の芸術品「しぶき氷」。
ここ数日の寒波で大きな姿を見せています。

猪苗代湖の「しぶき氷」は冷たい湖の水が強風で飛ばされ、舞い上がった「しぶき」が湖畔の樹木の表面などで凍結して誕生します。

冬でも凍らない「不凍湖」でありながら、氷点下という寒さが作り出す自然の「芸術品」。
北西からの季節風をまともに受ける東側の湖岸に多くの姿を現します。

水津邦治アナウンサー「現在気温は氷点下5度です。とにかく寒いですが、過酷な気象条件の中、しぶき氷はできあがります」

今シーズンは、去年12月末に一度姿を現しましたが、1月中旬に気温が上がり、すべて溶けたといいます。

しかし、ここ数日の寒波で徐々に大きくなり、再び氷のオブジェが蘇りました。

全国的にも珍しい氷の世界を堪能しようと、31日も多くのカメラマンや観光客が訪れていました。

いわき市から初めて訪れた観光客「素晴らしいです。同じ福島でもこんな景色は見たことがないので感動ものです」
須賀川市から訪れた観光客「造形美がすごい。寒い時に出来る氷の美しさ」

日々、その姿を変える猪苗代湖の氷の造形美「しぶき氷」。気象条件が整えば、2月中旬まで楽しめるということです。