佐世保市の福井洞窟ミュージアムでは、旧石器時代から縄文時代にかけての遺物や当時調査した考古学者に関する特別展示が行われています。
昭和30年代にはじまった県内の洞窟遺跡の調査に携わった学者たち。佐世保市吉井町の福井洞窟ミュージアムではこのうち11人の考古学者にスポットを当て、発掘資料や研究成果を展示しています。
当時の調査は県外の大学教授らが中心となっていたため、出土品の多くは県外に持ち出されており、今回およそ60年ぶりに里帰りした石器や土器なども展示されています。
福井洞窟に近い「直谷岩陰(なおやいわかげ)」で発掘された石器類。旧石器時代から縄文時代にかけての遺物が出土していて当時の暮らしが想像できる貴重な資料だと言います。
福井洞窟ミュージアム・栁田裕三学芸員
「福井洞窟と同じくらいの価値を持つ資料っていうのがいくつか発見されましたので、皆さんに見ていただきたいと思っています」
60年以上続く県内の洞窟遺跡調査の足跡を展示した「洞窟と考古学者」展は、3月12日まで開かれています。