橋が昇降する!?住宅街の川に架かる謎の可動橋

最後に訪れたのは、豊川市。豊川市文化会館と県営住宅の間にある橋は、「構造美ではないが不思議な構造をしている」と松村さん。

(道マニア・松村真人さん)
「この橋は、路盤がせりあがる昇降式の可動橋」

船が通りそうもない狭い川の上に存在し、周りは港でもなく住宅街にあるのが珍しいそう。この橋は、増水時に橋桁が川の流れを妨げたり、水流や土砂などによって橋が崩壊したりしないよう、昇降式の可動橋として建設されました。

歩道橋であれば階段を設置して高さを確保できますが、車道であるため、橋自体を上げる方式が採用されたとのこと。橋が可動するほどの増水は数年に一度ほどで、その際には約1m上がり、橋は通行止めになります。

可動橋のすぐ南の交差点に固定の道路橋が存在するにも関わらず、なぜこの場所に予算をかけて可動橋を建設する必要があったのか。それは、「昔は今よりもたくさん団地があったことに関係する」と松村さんは言います。

昭和46年に橋の東側に県営住宅が建設され、昭和50年には西側に保育園や小中学校ができ人口が増加。

そして、南の交差点は一方通行で迂回する必要があり、交通量の増加に伴い団地からアクセスしやすく、県道と行き来できる車道が必要であったと松村さんは考察します。

昭和54年に架けられたこの橋は「新諏訪橋(しんすわはし)」と名付けられ、全国的にも珍しい住宅街の可動橋として長年に渡り利用されています。

CBCテレビ「道との遭遇」2025年10月28日(火)午後11時56分放送より