iPS細胞から作られた心筋シート「リハート」の保険適用が始まってから初の手術が、大阪で行われました。

大阪大学発のスタートアップ企業「クオリプス」が開発したiPS細胞由来の心筋シート「リハート」。今年3月、厚生労働省が条件付きで製造・販売を承認、9月1日から保険の適用が始まりました。

「リハート」が実用化されてから初の手術を受けたのは、心筋梗塞を発症後、重い心不全に苦しむ女性です。

手術は午前11時16分に開始。胸に小さな穴をあけ心臓に直接「リハート」を貼っていきます。

傷も小さく、手術時間も短く、体の負担も軽くできるといいます。元の価格は5320万円ですが、保険や高額療養費制度を活用することで、女性によりますと、10万円前後で手術を受けられるといいます。

手術は50分ほどで終了しました。女性は早ければ、2週間程度で退院できるということです。

手術を行った大阪けいさつ病院の澤芳樹総長(大阪大学名誉教授)は「最初の一歩になりますが、できるだけ早くどんどん普及して、日本はもとより世界の人がこの治療を受けて、同じ病気で苦しむ人が1人でも多く助かってほしい」と述べました。

「クオリプス」は今後も症例を集めて有効性を証明するとしています。