日本の南東の海上に、「台風のたまご」とも呼ばれる熱帯低気圧が確認されています。気象庁の数値シミュレーションのひとつでは、10月上旬に台風26号とは別の「渦」が日本の南を北上し、7日(水)から8日(木)にかけて本州付近にも雨域が広がると予測されています。
日本の南東海上に熱帯低気圧 西へゆっくり
気象庁の28日(月)正午の実況天気図では、日本の南東の海上に熱帯低気圧があり、中心気圧は1008ヘクトパスカルで西へゆっくり進んでいます。
29日(火)午後9時の予想天気図でも、この付近に熱帯低気圧が予想されています。
熱帯低気圧のうち、北西太平洋や南シナ海で最大風速がおよそ17メートル以上となったものが「台風」です。
「台風のたまご」は通称で、すべての熱帯低気圧が台風に発達するわけではありません。今後の動向に注意が必要です。
10月3~5日 日本の南東海上を西寄りへ
画像で掲載している雨・風シミュレーションでは、10月3日(土)から4日(日)にかけて、日本の南東の海上にまとまった雨域を伴う「渦」が予測されています。
渦は5日(月)には小笠原諸島の南の海上へ近づく予測です。中心付近だけでなく、北側から東側にも雨域が広がり、周辺の海上で風が強まると予想されています。
この段階では、渦に伴うまとまった雨域の中心は海上にあります。本州では雨域の少ない所が多い一方、北日本や日本海側などには別の雨域がかかる予測です。






6~7日 渦が北上 中心より先に本州にも雨域
6日(火)には、小笠原諸島周辺で渦を巻く風の流れが明瞭になり、周辺に発達した雨雲がまとまると予測されています。中心付近では風速20メートル以上が予測され、紫の矢印で示されています。
6日(火)夜から7日(水)にかけては、渦が日本の南を北上する予測です。渦の北側に伸びる雨域が本州へ近づき、7日(水)朝には東日本を中心に、夜には近畿や四国など西日本の一部にも広がると予想されています。



8日 伊豆諸島や関東、東北にも発達した雨雲の予測
8日(木)は、渦がさらに北上し、伊豆諸島方面へ近づく予測です。朝は西日本から東日本、東北にかけて雨域が広がり、四国や東北などにも発達した雨雲がかかる所があると予想されています。
8日(木)夜には、伊豆諸島周辺から関東の沿岸部、東北の太平洋側にかけて発達した雨雲が予測されています。日本の南の海上から東日本周辺では、風も強まる計算です。

注目したいのは、渦の中心がまだ南の海上にある段階から、本州に雨域がかかる点です。この計算では、中心付近の動きに加え、その北側に広がる雨域も天気に影響すると予測されています。
この雨・風シミュレーションは気象庁の数値予測のひとつで、先に行くほど誤差は大きくなります。特に7日(水)から8日(木)は1週間以上先の予測で、渦の発達や進路、雨や風が強まる地域・時期は変わる可能性があります。今後気象庁から発表される台風情報や気象情報を確認してください。
台風26号の影響にも注意 1日は東日本太平洋側で荒天のおそれ
一方、28日(月)午後1時現在、非常に強い台風26号は南大東島の北の海上にあり、1時間に15キロの速さで東北東に進んでいます。中心気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速は65メートルです。
気象庁は、10月1日(木)は台風26号の影響で、東日本太平洋側で荒れた天気や大しけとなる所があり、進路によっては警報級の大雨となるおそれがあるとしています。
また、2日(金)頃は、発達する低気圧の影響で北日本でも荒れた天気となり、発達の程度によっては大荒れとなるおそれがあります。新たな熱帯低気圧の動きとともに、まずは台風26号などによる直近の雨・風にも注意が必要です。














