「妻の生存の可能性はもうない」共に逃げるも妻だけ行方不明に…

この街で暮らしていたバッタさん(48)は、濁流に襲われるも、流木や電線にしがみつき、奇跡的に命をとりとめましたが...

土石流で被災 バッタさん(9月1日/ネパール・カトマンズ)
「妻の行方が分からない」

当時、一緒にいた妻・カルパナさん(43)は目の前で流され、いまも行方が分かっていません。

土石流で被災 バッタさん
「(妻の)手をつかんで逃げていたが、とてつもない流れで引き離されてしまった。妻がいなくて寂しい」

土石流の後、街に戻ったのは、この日(24日)が初めて。

自宅付近に近づくと...

土石流で被災 バッタさん
「これは右足の靴です。もう片方は流されてしまった。私はここに這い上がった」

当時、履いていた靴が残されていました。

ここで、妻と2人で鉄筋の販売店を営み、10年近く暮らしてきました。

土石流で被災 バッタさん
「ここに私の店があって、奥に住居があった。(妻との思い出)は数え切れない。忘れることなんてできない。とても美しく賑やかな街だった」

しかし、活気に溢れていた街は、変わり果てた姿に…

土石流で被災 バッタさん
「なんと言えばいいのか...心が空っぽ。(妻の生存の)可能性はもうない。みんなが泣き崩れて苦しんでいる。元通りになんて戻らない」