アメリカの指導者にとって重要なことは…「中国の実力 再評価を」
――今後の米中関係についてどのように見ていますか?
呉心伯 院長
2025年以降、両国関係は重要な調整の時期にあり、現在は一時的な安定から戦略的安定へと移行する段階にあたります。
一時的な安定とは、双方が貿易戦争を繰り広げた結果、最終的に疲れ果て、一時休戦で合意したことを指します。中国がレアアースのカード(レアアース輸出規制の強化)を切ったことで、アメリカは対抗する手段がないと考え、関係は一時的に安定しました。
2026年に入り、両国は「建設的・戦略的で安定した関係」という概念を打ち出しました。これは、双方が安定をさらに実質的なものにしたいと考えているのです。
戦略的安定の関係に発展させるため、双方は理解を深め、相互信頼を築き、戦略的な交流を積極的に持つ必要があります。
習主席とトランプ大統領との緊密な首脳外交は、両国関係の改善にとって非常に重要です。
さらに、トランプ大統領に続く新しいアメリカのリーダーにとって最も重要なことは中国の実力の発展を再評価することです。
10年前、アメリカ人は中国の発展を阻止しなければならないと考えていたかもしれません。しかし、5年後には中国の経済規模がアメリカを上回る可能性は高いと考えています。アメリカはこうした現実を認め、いかに中国と互恵的な関係を築くかを考え直さなければなりません。中国の発展を受け入れることがアメリカの国益になります。

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呉心伯 氏
復旦大学国際問題研究院 院長
復旦大学アメリカ研究センター 所長
中国外務省のアドバイザーを務めるなど
中国の対米政策決定に影響力を持つ
聞き手 JNN北京支局 松尾一志














