日本最大の円墳とされる奈良市の富雄丸山古墳から、国内最大の鉄剣とこれまで出土例がない形の銅鏡が発掘されました。

蛇のように曲がりうねった「蛇行剣」。全長2メートル37センチあります。

こちらは盾の形に作られた「銅鏡」です。

奈良市教育委員会と橿原考古学研究所は、奈良市にある富雄丸山古墳から蛇行剣と銅鏡が発掘されたと発表しました。

蛇行剣は鉄剣の中で過去最大で、盾形の銅鏡はこれまでに出土例がない形だということです。

どちらも4世紀後半の古墳時代の国産品とみられていて、この時代に金属器が高い水準で作られていたことを示す重要な資料だということです。

橿原考古学研究所 岡林孝作さん
「いずれも金属工芸の最高傑作。一挙に二つも出ましたので、大変驚いている」

この他、富雄丸山古墳に隣接する古墳が前方後円墳である可能性が高まったこともわかったということです。