1か月分雨量を12時間で観測~房総半島台風(2019年)などを上回る被害も~

ここで「千葉豪雨」の降水量と被害状況について、あらためて概要を確認しておきたい。

雨量の凄まじさを物語る上で最も象徴的かつ衝撃的なデータは、千葉観測点(千葉市中央区)で8月14日に観測された24時間降水量の最大値367.0ミリと12時間降水量の最大値348.0ミリの記録だろう(いずれも観測史上1位)。

「平年の8月1か月分の降水量115.7ミリの3倍を上回る雨量が、たった半日で降った」という内容が、何度もニュースや記事で紹介されている。ちなみに千葉観測点は1時間・3時間・6時間の降水量でもそれぞれ観測史上1位を更新していて、短時間のうちに千葉市内だけで約2500台もの車が動けなくなり被災したのも今となっては頷ける。

続いて被害状況だが、千葉県によると、2026年9月11日正午現在、人的被害は死者13人、負傷者46(重傷2,軽傷44)人となっている(表-3)。

千葉県に被害をもたらした近年の気象災害と比較すると、死者数(災害関連死含む)では2019年の「房総半島台風」と「10月25日の大雨」の各12人を上回った。

建物の被害については特に浸水被害(床上・床下計約4100棟)が目立ち、「房総半島台風」の50棟、「10月25日の大雨」の715棟とは比べものにならないほど多い。

また国土交通省によると、千葉県が管理する17河川で氾濫(溢水)による浸水被害が確認され、31河川の計111箇所で護岸の異状が認められたという。大きな河川の氾濫こそなかったが、中小の河川が県内のあちこちで溢れ、町を水浸しにした。