東京五輪で金・銀・銅と3つのメダルを獲得し、長年日本卓球界をけん引してきた伊藤美誠(25、スターツ)。数々の大舞台を経験してきた彼女だが、意外にも今回がアジア大会初出場となる。32年ぶりの日本開催となる愛知・名古屋アジア大会を「もう一度、日本で行われるオリンピック」と位置づけ、初出場への胸の内や篠塚大登(22、東都観光バス)と組む混合ダブルスへの手応えを語った。
「日本で行われる五輪の気持ちで」
Q. いよいよアジア大会が開幕しますが、現在の心境を教えてください。
伊藤:アジア競技大会は初めてなので、初出場という気持ちで「どんな感じなんだろう?」とすごくワクワクしています。五輪自体には出たことはありますが、それのアジア版ということで小さい頃からどんな大会なんだろうと思っていたので楽しみですし、開催国が日本で愛知・名古屋ということで。ますます楽しみですね。日本で試合をするのがすごく大好きなので、地元の静岡で隣なので、静岡の皆さんに来ていただけたら嬉しいです。
Q.オリンピックを経験した後にアジア大会に出場するのは、珍しいパターンですね。
伊藤:色々な経験をした最後にアジア競技大会が入るのが、自分でもびっくりです。「日本だから出場する」と決めた。東京オリンピックは無観客だったので、皆さんに見てもらいたかったなという気持ちが少なからずありました。自分の中では「もう一回、日本で行われるオリンピック」と思ってやっていきます。
Q.早田ひな選手と、年長者としてチームを引っ張っていきたいという思いはありますか
伊藤:みんな大きな大会を経験してるんですけど、まだオリンピック経験してない選手も2人(面手凛、長﨑美柚)いますし、そういう部分は私たち2人がっていうよりかは、みんなで補っていけたらいいなと思います。若いからこそノンプレッシャー(プレッシャーがない状態)でできるっていう部分もあったりする。自分も15歳でリオ五輪に出場した時も怖いもの知らずで試合が出来た。でも五輪にしか起こらない経験もできたりとかして。アジア大会自体もなにが起こるか分からないし、色んなことが起きるかもしれないけど、みんなで支え合って補っていきたいです。
Q. 長年世界で戦ってきた経験で、今大会ご自身の強みとして生かせる点はどこですか
伊藤:どんなことも私はお話しできたりコミュニケーションを取れるタイプなので、自分の中では色々コミュニケーションを取りたいなと思います。男女問わず。
Q. 混合ダブルスで篠塚大登選手ペアを組みますが手応えはいかがですか
伊藤:3日間練習させてもらって、自分の中でやっててもすごいなと思いますし、やっててダブルスは楽しいなと。話すことによって自分のモチベーションが上がったりとか、シングルスだと自問自答する感じになると思うんですけど、ダブルスだとお互いに喋って。それがダブルスの良さだなと思うので、ダブルスの良さがシングルスにいきる。自分のモチベーション自体が変わった感じがします。
Q. 篠塚選手とのペアの強みはどこにありますか
伊藤:私自身、水谷(隼)さんと比べるのはどうかなとも思ったりするんですけど・・・でも絶対篠塚選手からしたら嬉しいことだとは思うんですけど、私は水谷さんと組んでた時のダブルスをすごい思い出す。本当にやりやすくて。タイプもすごい似ていて、本当に得意なところもすごくそっくりですし、組んでて「あ、思い出すな」みたいな。月日空いてますけど、自分が戻っていく感覚がペアのおかげであります。すごく楽しみです。
Q. 具体的にどういうところが似ていますか
伊藤:本当に全体なんですけど、姿が似てるとかじゃなくて(笑)。卓球の入る姿勢とか、あとは細かいところがすごく上手で。男子選手は攻める姿勢、ガンガンタイプが多いイメージなんですけど、篠塚選手は細かい部分だったりとか、アグレッシブすぎないところが私的にはやりやすい。アグレッシブだけだと一か八かになってしまいますし、調子いい時と波が激しくなったりするんですけど、篠塚選手は感覚がすごくある選手なので、自分にチャンスをくれる選手。自分だけが決めないというか、自分も決めるけど自分にチャンスを回してくれる選手だなと思って。私も結構行くタイプなので。すごいそこが合ってる。篠塚選手も決められるし、私も決められる。混合ダブルスになると男子が決めるって結構多いと思うんですけど、それをお互いにできるっていうのが、水谷さんと組んでいた頃を思い出します。
Q. お二人としての目標はいかがですか
伊藤:たくさん試合したいです。たくさん試合をして頂点に行けたらいいなと思いますし、対戦したい選手がいっぱいいるので、どの選手と対戦しても思い切ってやりたいなって思います。
Q. 女子団体への思いはいかがですか
伊藤:最初20日からスタートして、後半になってくるとダブルスが入ったり混合ダブルスが入ったりっていうふうになっていくので、お互いの疲れを見て、お互いに話し合って出る選手だったりとか監督とも話し合ってやっていけたらいいなと思っていて。全部が大事になってくるので、みんなでカバーしていけたらいいなと思います。

















