現場にいた全職員「暴行はなかった」 逮捕の根拠はどこに?
一方、イベントに参加した職員は、暴行にあたるような行為はなかったと話す。

――いちばん近くで見ていた?
施設の職員
「そうですね」
――(るなさんらが)あごを押さえたなどの記憶は?
「ないです。警察の人が2人を逮捕しに来た日も何のことか思い出せなかった」
また、同じテーブルにいた別の職員も。
――あごを押さえつけることは?
施設の職員
「全然、それはなかったです」
Aさんは、この日はじめて施設のイベントに参加した利用者だった。

るなさんの母親によると、Aさんが隣にいる別の利用者に噛みつこうとするなどしたため、るなさんたちが止めにはいったという。
るなさんの母親
「(利用者が)自分の思いが伝わらなくて暴れてしまうことは日常茶飯事にある。その時に彼女(るなさん)は腕にあざができていた。(利用者に)つねられた痕とか」

イベントの数日後に撮影されたるなさんの腕や脚の写真には、紫色のあざがくっきりと残されていた。
しかし、るなさんの姉によると、この時るなさんは病院にいこうとしなかったという。

るなさんの姉
「その時、るなに叱った。『そういうのは写真を撮らないとあかんやろ』って怒ったら、『利用者さんもわざとじゃないし、そんな大げさに言ったら親御さんも利用者さんも傷つくから』と」
兵庫県警は何を根拠に、2人を逮捕したのか。
私たちは、当時イベントにいあわせた職員8人に話を聞いたが、るなさんの逮捕前に、警察から事情を聞かれた人は1人もいなかった。
――警察から事情を聞かれることは?
施設の職員
「全然なかったです。いきなり明石署(の警察官)が来て『逮捕状が出てます』って。それがおかしいのではないかと。強引すぎる」
施設の職員
「その日の朝に急に来て『逮捕状が出てるから』と。この日何があったのかという話も、もちろん聞かれてない」
逮捕後の取り調べは過酷を極めた。














