「食べる」ことを通して水産業の魅力を伝える

兼子さんの取り組みは「海の保全」だけにとどまりません。

「水産業の魅力みたいなところを、食べるということと一緒に伝えるような活動をしていきたいなと」

この日、兼子さんは五島でマグロの養殖を行っている事業者を訪ねました。

「じゃじゃーん。カツオです」

箱の中には、カツオのほか、マグロの中落ちやかまとろ、ほほ肉などが入っています。

「明日だけで食べきれるかな」

「兼子漁具」が定期的に開催しているのが、長崎の魚を使った「子ども食堂」です。

活動に賛同する事業者から食材を提供してもらっています。

この日は、長崎大学の養殖ブリなど6種の魚が集まりました。

新鮮でおいしい魚が獲れる長崎県ですが、2023年までの5年間で漁業者の数はおよそ2割減少するなど、担い手不足が課題となっています。

新鮮な魚に触れて、水産業に関心をもってほしい──
そんな思いから子ども食堂は始まりました。