アーマー化と側方侵食――河川形状のダイナミックな変容

能登半島地震の隆起が生んだ「滝」は河口から1km近く内陸へ遡上【さらに画像を見る】

河床の侵食が進む一方で、現在は新たな現象も確認されています。砂などの細かい堆積物が先に下流へ流された結果、大きな礫や人工コンクリートの破片が河床に取り残される「アーマー化現象」が発生しており、垂直方向の削り込みは一時的に抑制されている状態です。

しかしアーマー化によって下方向への侵食が抑制されると、今度は流水のエネルギーが横方向の崖を削る「側方侵食」として表れ、場所によっては川幅が60m以上に拡大する現象も確認されました。

河川の流路は、下方向への侵食によって一度細く深い形状になった後、増水を経て浅く広い形状へとダイナミックに変化していくことが実証されたかたちです。