縄文時代の堆積物が露出 世界初の「河岸段丘」形成観測

能登半島地震の隆起が生んだ「滝」は河口から1km近く内陸へ遡上【さらに画像を見る】

急速な遡上に伴う河床の削り込みは、地形学的にも重要な発見をもたらしました。

河床が侵食されるにつれ、1960年代以降に堆積した過去の河川の堆積物に加え、さらに昔の約7,400年前の縄文時代に河口付近で堆積したとみられる砂や泥からなる堆積物が露出したのです。

これは、地震隆起からわずか1年未満という極めて短い期間で、河川の堆積物が掘り込まれ、新たな「河岸段丘」が形成されたことを示すものです。

河岸段丘とは、河川が下に削り込んだことによって、過去の平坦な河原が川よりも高所に取り残されてできた階段状の地形を指します。

海岸段丘とそれに続く河岸段丘がほぼ同時期に形成されうることを高精細に観測した世界初の事例として、研究グループはその意義を強調しています。