青森県勢のメダルラッシュで盛り上がりを見せている「あおもり国スポ」。

カヌー競技では、男女で金メダルを獲得するなど活躍が光りました。

会場となり、地元出身のチャンピオンも誕生した西目屋村は、カヌーを通した村の魅力づくりに取り組んでいます。

その快挙の裏側を取材しました。

9月4日、西目屋村で行われた「あおもり国スポ」のカヌー競技。

ワイルドウォーター成年男子で村出身の西澤悠成 選手(16)が初優勝。さらに、成年女子では県競技力向上対策本部所属の佐藤友香 選手(27)が金メダルを獲得しました。県勢は合わせて4つのメダルと6つの入賞と躍進し、会場を沸かしました。

この活躍を喜んだ1人が青森県カヌー協会の理事長 木立彰さんです。

県カヌー協会 木立彰 理事長
「いい感じで期待を裏切られた感じで、上出来中の上出来です。やっとカヌーの村から日本チャンピオン、国スポで優勝できる人が出たのは、非常にうれしかったです」

西目屋村は30年ほど前の1997年頃、魅力づくりの1つとしてカヌー場の整備に力を入れ始めました。当時現役の選手だった木立さんはコースの設計などに関わり、その2年後には国内トップクラスの選手が集まる大会が行われ、木立さんも出場しました。そして県カヌー協会は国スポの誘致が始まった頃から、村内の小学校で教室などを開き、選手の発掘と育成に力を入れてきました。

今大会で金メダルを取った西澤悠成 選手も、それがきっかけで競技を始めた1人です。

県カヌー協会 木立彰 理事長
「(カヌーの)怖さよりも楽しさを教えるのをどうしたらいいかなと思って、プールでやって、カヌーに乗っているのが半分、飛び込んで泳ぐのが半分みたいな感じで。国体とかそこまでいかず、国体(あおもり国スポ)まで残ればいいというぐらいの所からスタートしました」

2017年にはオリンピックに3度出場した経験がある矢澤一輝 さんが村に移住。
今大会は選手としてだけではなく、監督も務め、選手の育成にも力を注いできました。

こうした村やコーチ陣の取り組みが今大会、結果として実を結びました。

ワイルドウォーター成年男子の部 優勝 西目屋村出身 西澤悠成 選手
「これまで何を練習してきたのか、コーチ、矢澤一輝さんに何を教わってきたのかというのを全部思い出しながら漕いで、ゴールすることができました。カヌーに誘ってくれた木立さんや、そこから厳しい練習を一緒に乗り越えてきた矢澤さんがいるので、感謝したいです」

世界自然遺産「白神山地」からの水が流れる岩木川。
自然に恵まれた地形を生かしたコースは、国際大会も開かれるカヌー競技の聖地となりました。

カヌーを通して村の振興を図ってきた桑田豊昭 村長は、国スポの成果を次につなげたいとしています。

西目屋村 桑田豊昭 村長
「世界自然遺産の水を利用して楽しむ、もしくは熱気を帯びた戦いをしてくれている選手に感謝したい。いろんな方々に来ていただいて、幸いなことに木立さんを始めとするコーチがいっぱいいるので、指導を受けながら水や川に親しんでほしい」

村と競技団体が手を携えて歩んできた30年。
木立さんは結果とともに大会の成功に満足感を抱いています。

県カヌー競技 木立彰 理事長
「今回すごく聞いたのは『いい大会だった』という言葉。『いい大会』『いいコース』と言われるのは、自治体の方も一生懸命がんばったし、カヌー協会・ボランティアなど、みんな携わった人への一番いい誉め言葉。ありがたい、いただきたかった言葉かな」

10月の本会期では、スプリント種目が行われる西目屋村。
「あおもり国スポ」とともに村の魅力を全国に届けていきます。