「創設者たちは今も全員、忠誠装いロシアに潜伏」組織の信頼を高めるため“私は顔を出す”
――内部情報の重要性や、監視カメラへの対応についてもう少し詳しく。

内部情報があれば、石油基地が満杯のタイミングを狙って攻撃できます。また復旧作業の進捗を知ることで、最大の損害が出るタイミングを計れます。さらに、優れたサイバー専門家が監視カメラを遠隔で停止させ、作戦実行や撤収の際の安全な通行経路を確保しています。
ーー相手が本当に協力者なのか、FSB=ロシア対外情報庁が送り込んだ人物なのかをどう見極めるのですか。「黒い火花」自体がFSBと協力する「おとり組織」ではないか、という主張もあります。実際に善意で協力したい人とそうでない人を、どう見分けているのでしょうか。
おっしゃる通りです。実際、私も「偽装組織ではないか」と何度も言われました。だからこそ、この組織への信頼を高めるため、私は顔を出して公的な代表になりました。私には戦闘経験を含む経歴と評判があります。私は自分の名誉をかけて、この組織がFSBのおとりではないと保証します。少しでも疑いがあれば引き受けませんでした。
そして実績を見てください。もしFSBが関与した「おとり組織」なら、ウクライナ軍に製油所7か所、ガス処理工場、軍艦1隻、パイプライン、100両以上の機関車を破壊させると思いますか? 潜入のための代償としては大きすぎます。そんな代償を払ってくれるなら歓迎ですし、いつか一緒にクレムリンまで燃やせるかもしれない。
創設者たちは今も全員ロシア国内におり、表面上は体制への完全な忠誠を装って潜伏しています。また、組織は非常に細分化されており、一つのセル(細胞)が摘発されても全体が明らかにならない構造になっています。














