新技「楓」への挑戦

稽古の前に、根曳同士で声を掛け合い、船を動かすイメージを統一します。

「力で抑えるんじゃなくて前傾」
「前のもんば追い越そう追い越そうと走っていくイメージで」

根曳は波。左舷の先頭は根曳頭の西川洋志さん(出演5回目)。

頭(かしら)がはねて水しぶきを上げ、船が回り出します。
重さ3トン。前と後にしか進まないはずの巨体を、力づくで、美しく曳き回せるか。

長采振・岩永一郎さんから厳しい声が飛びます。
「いま3本したけど、このラインで真っすぐ1回もきとらんよ。つもりじゃダメさ。何のためにきょうこの練習ばしよっと。もう一回!」
「はい!」
油屋町は、今回、船頭の名前にちなんだ新技に挑みます。

岩永さん「船頭が楓というので楓にちなんで」
5つに分かれた葉っぱから長采がひらめいた「楓」の5回回し。

玉帯川に見立てた踊り馬場に船を阻む大きな渦が現れます。














