「船酔いのような感覚」…もう一つの脅威“長周期地震動”

8月23日の地震では、多くの人を悩ませたもう一つの特徴がありました。
それは、揺れがおさまった後に残る不快な感覚です。

「揺れが終わったあとも、酔った感じのような気持ち悪い感じはあった」
「めまいがするような自分が揺れてる感覚」

街で聞かれた、このめまいのような気持ち悪さの原因は、東京や埼玉などで観測された“長周期地震動”です。

東京大学地震研究所の青木陽介准教授によると、「船酔いするぐらいの周期がおよそ5秒から7秒。長周期地震動の周期と重なる」

この船酔いに似ているという揺れは、特に関東平野のような地盤が柔らかい場所で増幅しやすい傾向があるといいます。

“机が動いて凶器に” 地震の常識が通用しないケースも

国崎氏は、長周期地震動が起きた際、地震発生時の常識とされてきた「地震が来たら机の下に隠れる」という行動が危険を招く可能性もあると指摘します。
長周期地震動で揺れるオフィスを再現した実験映像では、揺れの周期が長いからこそ、コピー機や椅子が縦横無尽に動き回り、棚が大きく揺れています。

国崎氏はこの映像を基に、「机の下に潜ったとしても、机そのものが動いて凶器となり得ることがある」と警鐘を鳴らします。
大きく移動する机の下は、安全な場所とは言えなくなり、国崎氏によると、机の下に潜るよりも、物が置いていない廊下のような広い空間に移動した方が安全だと話します。

「手すりがあれば、しっかりつかまる。固定されたものにつかまって体が吹き飛ばされないようにして身を守る」

いつどこで起こるかわからない地震。深夜の突然の揺れにはまず「ダンゴムシのポーズ」で身の安全を確保し、長周期地震動のような揺れに対しては「固定されたものにつかまる」といった、状況に応じた知識を持つことが重要です。