拉致の瞬間、血に染まった指先
めぐみは今から48年前の11月15日に、寄居中学校、先ほど地図でご覧いただいた通学路の途中で、北朝鮮の工作員たちによって拉致されました。

北朝鮮から脱北、逃げてきた元工作員の人たちと私は何度か会ったことがあって、いろんな証言や話を聞いたことがあるんですが、めぐみが拉致された話をその人が教えてくれた内容によればですね、めぐみはずっと北朝鮮の工作船の船底に、鍵の掛かった部屋に閉じ込められて、新潟のどこの港か分かりません、もしくは新潟じゃないかもしれませんが、船に乗って、北朝鮮の清津(チョンジン)って読むらしいんですが、その清津の港まで、ひどい船酔いをしながら何十時間もかけて北朝鮮の港に着いたそうです。
そしてその船底の鍵のかかった部屋の中で、お父さんお母さん助けてと叫び続けて、部屋を中から叩いて、扉を掻きむしって、清津の港に着いた時にはめぐみの指先が血で染まっていたんだっていうことを、その元工作員の人から教えてもらいました。
どれだけ苦しかったかと思います。
私は今57歳ですけれども、この57歳の男性、男がですね、今日例えばそうしたことに遭遇してしまった場合に、どれだけ怖い思い、絶望感に陥るかと思いますが、その恐怖を13歳のまだ右も左も分からない女の子が遭遇してしまった時のその思いってどんなものだろうかって、許せないわけですよね。
なんでそんなことされなくてはいけないのかっていう怒りです。
この怒りが私がこの救出活動の原点と言っても過言ではありませんが、1日でも早く助けてあげたい、その思いで必死に活動してるわけです。
今の話は本当にドラマではなくて現実の話だっていうことをぜひ分かって欲しいと思っています。














