成功率37% 別班員5人に下された決定

残る問題は、黒須駿(松坂桃李)、高田明敏(市川笑三郎)、和田貢(平山祐介)、廣瀬瑞樹(珠城りょう)、熊谷一輝(西山潤)の救出だ。

衛星映像では、5人と約200人の兵士がシャキ城から別の収容所へ移動したように見えた。だが、現地エージェントが収容所へ潜入しても、5人の姿はない。そこで、現地別班員の田代久美子(レイヤマダ)が、シャキ城へ食事を納める食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)に接触。約200人分の注文がなくなった一方、トウモロコシと大麦だけは納品が続いていた。しかも、家畜用にしては不自然な塩味。別班司令部は、5人が今もシャキ城にいると断定する。

約230人の兵士を相手にした場合、乃木が算出した救出成功率はわずか6%。しかし、30人まで減った現在なら45%まで上がる。乃木は、兵士の移動も野崎が救出の可能性を高めるために講じた策ではないかと考える。だが、AIハヤトが算出した成功率は37%。失敗すれば、救出に向かった別班員まで拘束され、さらなる機密漏洩を招く。司令部の宇田川(金田明夫)は、その確率に賭けることはできないと告げた。

そして櫻井は、5人の奪還を断念。さらに、3日後の計画を告げる。視聴者からは「毒殺はダメ絶対」と、そのあまりに重い命令に悲鳴が上がった。乃木は受け入れようとするが、別人格・F(堺/三役)は、仲間を見殺しにするのかと問い続ける。「規律…規律…」と自らに言い聞かせる姿には、「乃木さんが闇落ちするぞ」と案じる声も寄せられた。

日曜劇場『VIVANT』第2シーズン 第17話より 長野利彦(小日向文世)と乃木憂助(堺雅人/三役)

そんな乃木を呼び出したのは、長野だった。司令部の決定について問われた乃木が「極めて合理的、かつ最善…」と感情を押し殺して答えると、長野はその言葉を退ける。「そんな教官に教わったような答えをするな!」――命令には絶対服従。それでも、熊谷と任務をともにした長野は、助けたい思いを抑えられない。乃木も、黒須は天涯孤独だった自分にとって2人目の友人だと胸の内を明かす。

長野は、乃木が見落としていた「仲間」の存在を示し、櫻井のもとへ送り出す。乃木が頼ったのは、義弟・ノコル(二宮和也)! 「血の繋がりより濃い兄弟の絆に泣いた」と反響が広がり、テントが設立した民間軍事会社「PMSC Y2K」の最強部隊にも注目が集まった。

果たして、乃木の覚悟は、最高司令官の決断を覆せるのか!?

日曜劇場『VIVANT』第2シーズン 第17話より ノコル(二宮和也)