課題解決ではなく“傾聴”「話を聴いて気持ちに寄り添う」
『あおもりいのちの電話』は、何か課題の解決を考えたり、アドバイスしたりするのではなく、相談者の声を聴いて心に寄り添うことを大切にしています。
※あおもりいのちの電話 藤林正雄 事務局長
「自殺を考えている人だけではなくて、行き詰まったり悩んだり、自分の気持ちがわからないとか、なぜこんなに苦しい思いをしているのかわからないという人にぜひ『いのちの電話』に電話をかけてほしい。いろんな相談機関があって、基本的には課題解決を目的にしていますが、『いのちの電話』は“傾聴”といって一生懸命話を聴いて、その人の気持ちに寄り添うことが中心です。自分の気持ちを整理したり、課題を明確にしたりする手伝いができると思います」

『あおもりいのちの電話』は1995年4月に開設されました。これまで受け付けた相談は、10万452件(2026年3月末時点)。内訳は、男性が6万2456件、女性が3万7982件、その他14件で、男性が6割と半数以上を占めます。2025年度は、2918件(男性1679件・女性1234件・その他5件)の相談が寄せられました。

このうち、実際に自殺を考えている『自殺志向』は329件で全体の11.3%。10件に1件は、孤独や不安、怒り、悲しみ、苦しみを抱え“思い悩んでいる状態”から追い詰められ、“自殺以外の解決方法が見えなくなっている状態”にある相談者でした。
※あおもりいのちの電話 藤林正雄 事務局長
「問題が起きてから自殺に至るまでの道筋の中で行き詰まったときに、『いのちの電話』に電話をかけて気持ちの整理をしたり、それをきっかけに自分の問題を1つでも減らすことができれば、自殺は防げるような気がします。そういう役割を『いのちの電話』はしていると思っています」

悩みや自分の気持ちは、誰にでも打ち明けられるものではありません。もしかしたら、身近な人にほど話しづらいのかもしれません。そんな時に寄り添う役割が『いのちの電話』だと藤林さんは考えています。














