ロシアによるウクライナ侵攻のタイミングで、政権が国民の不安や情緒に訴える今の情勢は、戦前の日本の空気に通じるものがあるとして警鐘を鳴らします。

「政府自民党が防衛について耳ざわりのいいこと言っているわけでしょ、日本も軍備を増強して鉄壁の守りをするみたいなことを言うと、みんな、それはいいと。だけど自分から税金払うというと嫌だよという話。要するに国民的理解がないまま進んでいる。これは戦前の軍部が議会を掌握して国民にバラ色の話ばかり持ち掛けたあの状況に似てきていますから」
「世論という者は、いろいろ変化するから。政府が耳ざわりいいことを景気よく言うのは、非常に危険なんですよね。戦争中のことをよく知っている私のような高齢者から見ると極めて危険。こういうことに対して、警鐘を鳴らしていかなきゃいけないと思っているんだけどね、今あまりにも野党の力が弱すぎるな…」
岸田総理はアメリカのバイデン大統領との首脳会談で、反撃能力の開発と効果的な運用について協力を強化する共同声明を発表。
日本の防衛と安全保障が大きな転換点を迎えています。
国会では、防衛費増額の財源論に終始するのではなく、防衛力強化の必要性を含めた活発な論戦が求められます。