街中にあふれた星条旗 “ビビッて”いたアメリカ国民
テロの後、ニューヨークの街は星条旗であふれた。旗はビルというビルの窓から掲げられ、マンハッタンを彩るブランド店のショーウィンドウにも飾られた。
世界各国の国旗がはためいていたロックフェラーセンターも、掲揚されるすべてが星条旗に統一された。テロへの恐怖を愛国心で団結し乗り越えようという人々の祈るような願いが込められているのがわかる。
現代風に言えば、“ビビッて”いた。独立戦争後にアメリカ本土が本格的に攻撃されたのは、これが初めてである。ましてニューヨークが狙われるなど思ってもいなかった。
テロは、起きたことへの恐怖とともに次に何が起きるかわからない不安感が心を支配する。日本人の場合、60歳を過ぎた私の年齢ならば、戦時中の空襲の話を両親から聞いている。
敵国の爆撃機が編隊を組んで日本本土上空に現れ爆弾を投下する様子を想像したことはある。しかし、世界ナンバーワンの国を自認するアメリカ人にそれはなかった。まさに想定外。
テロ後しばらくは、自国の戦闘機が上空をかすめるだけで、マンハッタンの人々は手で頭を覆い地面にしゃがみこんだ。














