野党“多弱化”に自民は? 1000万票「中道への期待」どう応える

中道の事実上の分裂は、今後の国会、特に野党の勢力図に大きな影響を及ぼす。

現在、衆議院で49議席を持つ中道は野党第一会派だが、分裂すればその座を失う。仮に立憲系(21人)と公明系(28人)に分かれた場合、国民民主党(28議席)が野党第一会派に並ぶことになる。

そうなれば、同規模の野党が乱立し、意見集約はますます困難になる恐れがあると、奥村記者は指摘する。

とはいえ、政府・与党側の受け止めは複雑だ。

野党勢力を分断しやすくなる一方で、ある自民党のベテラン議員からは「3党がこんな状況で意見もまとまらないだろう。どうするんだよ本当に」と、むしろ国会運営の先行きを懸念する声があがった。誰が野党内の意見をまとめる旗振り役となるのか。誰と話をすれば物事がまとまるのか。与党から見えづらくなり、かえって国会運営が難しくなるという側面があるからだ。

また、ある自民党幹部は「高市政権後に与党に戻りたいから、公明は今いかに与党に貸しを作れるか考えている」と分析していて、公明の動きに注視していることがうかがえる。

この先、野党がより小さくバラバラになる未来が現実味を帯びている。しかし、忘れてはならないのは有権者の存在だ。

前回の衆院選・比例代表で、中道は1043万票あまりを獲得した。これは、自民が獲得した票数の約半分にあたる数字であり、自民に対抗する勢力としての大きな期待が寄せられていたことの表れではないだろうか。

この1000万票を超える有権者の信に対し、中道がどう答えていくのか。与党への監視機能を果たすべき野党のあり方が、今問われている。