「先天梅毒」にも注意を
梅毒は感染後、3週間から6週間の潜伏期間を経て初期症状としてしこりやリンパ節が腫れることがありますが、症状が出ない場合や、症状が出て数週間で消えてしまう場合があります。

(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「症状がない方もかなりいるというふうに聞いています。梅毒独特の症状はなかなかとらえにくかったりというのもあるらしいです。そういうのがあって診断が遅れたりとか、そういうので周りに広がってしまうというのがあります。必ず感染したら治療は必要」

また、妊娠している女性が感染すると「先天梅毒」と言って胎児に感染し、死産や流産の原因となったり、赤ちゃんに障害が出たりすることもあります。
このため、妊娠初期に必ず検査を行い、感染していた場合、早期に治療しますが・・・

(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「(妊婦の場合)抗菌薬を使うことで(胎児に感染する)可能性を減らすことはできますけど、10%程度の方が治療しても感染してしまう可能性がある」

県内では、2019年に1件、そして去年は1件、先天梅毒が報告されています。
(宮崎県産婦人科医会 川越靖之会長)
「男性の場合20代から30代・40代・50代ぐらいまでなだらかにピークを描くんですけれども、女性の場合はほぼ若い女性に限定した病気になっています。だからそういう方が、妊娠とちょうど重なるような年齢になってしまうので、(感染の可能性があれば男女とも)保健所などで血液検査をすることをおすすめします」


(スタジオ)
梅毒の検査は、医療機関はもちろん、保健所では無料・匿名で受けることができます。
自分では症状が分かりにくいということでしたので、気になる方は相談・検査をしてみてください。