特許事務所に著作権調査を依頼するコンテストも

「JIA Illustration Award」と同様に「AI生成による作品の応募は不可」としているコンテストが、JRバス中国の『「グランドリーム」新デザイン募集』。高速バス「グランドリーム」の車体デザインと、専用エンブレムデザインを募集するコンテストで、最優秀賞の賞金は50万円となっている。今年6月1日から8月31日まで募集が行われ、9月9日に審査が行われる予定だ。

JRバス中国は「応募されたデザインが、第三者の著作権を侵害する可能性があることから、AI生成による作品は除外しています」と説明し、生成AIの活用への懸念を語った。

「AI生成によるデザインや文書等の作成については、我々の想像力を超えるものがあり、また時間短縮が図られるなど、便利なツールとして社内でも活用していますし、今後も活用の輪が広がるものと考えています。しかしながら、新しくデザインを制作するなどについては、その著作権の問題が残ると考えており、慎重にならざるを得ないと考えています」

また、生成AIの使用を確認する方法については、確実な方法はないと考えているという。

「内容が不自然など、明らかにAI生成であろうと推定される作品は候補から除外することを考えていますが、特に確認する方法を持ち合わせているわけではございません。審査員の先生により見極めていただければと思いますが、全てを見極めることは難しいと考えています」

一方、AIの利用を一部認めているコンテストもある。和歌山県が8月16日まで募集していた「和歌山県版図柄ナンバープレートデザイン公募」は、和歌山県独自のナンバープレートのデザインを国土交通省に提案するためにデザイン案を公募するもので、最優秀賞の賞金は30万円。募集要項には「著作権の確認がとれない画像生成AIの使用は不可」と記載されている。この記載について担当者に聞くと、以下の回答があった。

「デザインの作成にあたってAIを活用することはありうると考えています。そのため、著作権の確認が取れている生成AIの利用を完全に排除するものではありません」

では、生成AI画像の著作権はどのように確認しているのか。

「今回の公募は、広く一般の県民から募集するものではなく、プロとして活動されている方を対象にしています。応募の際、未発表でかつ著作権その他第三者の権利を侵害しないものに限るといった内容に同意をしていただき、その上で、一次審査通過作品については、著作権・商標権等の調査を実施する予定です」