400m、練習では走らない

身長191cmの中島選手(右)と並ぶ石川さん(左)


中島が専攻する400mは、トラック1周を全力疾走する“究極の無酸素運動”とも呼ばれる過酷な種目。“人間が全力で走り切れる限界の距離”に挑戦する中島に、石川さんが素朴な疑問をぶつけると意外な答えが返ってきた。

石川さん:400mは今日は走らないんですか?

中島:練習で400mは絶対走らないです。

石川さん:え!? そうなんですか?

中島:キツすぎて。

石川さん:イメージですけど400mはすごくキツいから練習で5本走ろうみたいな。

中島:いや、もうぶっ倒れますよ!(笑) 結構スパルタなこと言いますね!(笑)

日本記録保持者、そして“世界6位”の中島から発せられた衝撃的な事実。なぜ練習では400mを走らないのか、石川さんが真相に迫った。

アップ中の中島選手

石川さん:試合の時にいきなり400m走るとペース配分とか難しくないのかなっていうのと、後半がすごく速いイメージだったんですね。東京世界陸上とかの。そこのペース配分もいきなり本番で不安にならないのかなって思うんですけど。

中島:確かにそうですよね。練習だと150mとかしかやらない時もありますし、今日みたいな、やって250mとかまでなので。確かにそういう風に言われてみれば『なんで心配にならないんだろう』って感じなんですけど。その150mとかをやる中で、どうやったらそれを400mに繋げるかっていうのを考えるのもまた楽しいですし、あとは結局最後は『行ってこい!』みたいなとこはあります!(笑)

石川さん:行ってこい?(笑)

中島:とりあえず250mまでは練習通りに走って、最後150mは、行ってこい!みたいな感じです(笑)本当、日によってすごい250mを練習通りに行って、ラスト150mになった時にめっちゃ力残ってるみたいな時は本当に後半強かったりする。それがやっぱ東京世界陸上の時だったんですけど。調子とかによっては250m走ってラストの能力がちょっと落ちてたりすると、そこから全然きつくて走れないみたいな時もあるので。最後はもちろん気持ちもありますし、その時の運とか風とかもありますし、走ってみないと分からないっていうところがまた面白いですね。走る前は不安なんですけど、ちょっとやってみないと分からないみたいな。最後は本当に“出航”してみないとわかんない(笑)どういう風に最後自分に波が、風が向くかっていうのは分からないのが、冒険チックで面白いところかなと。