閑静な住宅街が広がる兵庫県西宮市。住みやすい街として人気の高いエリアですが、今、この高級住宅街のすぐ近くにある『裸の山』について周辺住民が憤懣しています。
高級住宅街のすぐ近くにそびえる『裸の山』
住みたい街ランキングで毎年上位に入る兵庫県西宮市。中でも山手にある「甲陽園」は高級住宅街として知られる人気のエリアです。
(地元の人)
「結構住みやすいです。このごろは若い方も増えていますしね」
「買い物も阪急オアシスがあったりいかりスーパーがあったり。神戸にも出やすいし大阪にも出やすいので」
「静かですね。治安もいいです、ここらへん。結構最近新しい家が建てられて、人気の街かなと思います」
そんな住民自慢の住宅街ですが、阪急甲陽園駅から車で5分ほど進むと目を引く光景が広がります。
(記者リポート)
「閑静な住宅街を歩いているのですが、裸の山が見えますね。工事現場でしょうか、一気に印象が変わりますね」
戸建てが並ぶ住宅街のすぐ隣に丸裸になった山がそびえています。ここは甲陽園東山町の約1ヘクタールの広大な土地。工事が止まったのでしょうか、重機が置かれたままになっています。
自然環境に魅せられて甲陽園に移り住んだという亀岡浩三さん。風景が一変したことに憤懣しています。
(亀岡浩三さん)
「これがきれいな森林やったんですけどね」
西宮市などによりますと、この土地では6年ほど前に住宅の造成工事が始まりました。山を切り開き木々を伐採するまで工事は順調に進んでいたのですが、1年ほど前に突然、工事が止まったといいます。
(亀岡浩三さん)
「工事がこのように止まった状態ですから。どうするんかなぁ。困っていますね、中途半端で。(業者が)やっていることは住民からしたら無茶苦茶ですね」
この土地の目と鼻の先に住む住民は劇的な環境の変化に驚くばかりです。
(更地の山の隣に住む人)
「こんなところに家が建つわけないわと言うてね、いいところに来たと思ったんですけど。いや怖い。一番に怖いという感じですね。ざーっと地肌が見えてきて、すごく危険な状態でしたよ」