記録的な大雨に見舞われた石川県と富山県に気象庁は一時、「レベル5大雨特別警報」を発表しました。北陸では28日朝にかけて、再び警報級の大雨となるおそれがあり、厳重な警戒が必要です。
北陸地方を襲った豪雨。27日未明から活発な雨雲がかかり続け、石川県と富山県では線状降水帯が相次いで発生しました。
27日未明の富山湾をとらえた映像。絶え間なく続く稲光と、徐々に迫ってくる雨雲が写っていました。
撮影者
「あそこに人おるぞ」
石川県羽咋市。川から溢れた水が道路に流れ込み、立往生した車には取り残された男性の姿が。
記者
「ガードレールづたいに外に出ることを試みていますが、足をとられたりして非常に苦労している様子があります」
「先ほど取り残されていた男性が消防隊によって救出されています。男性、歩けています。無事なようです」
救助された男性は幸い、体調に問題はないということです。
午前9時までの12時間の雨量が317.5ミリと、観測史上最大となった羽咋市。爪痕が至る所に残されていました。
高柳光希アナウンサー
「地面が途中で抜け落ちてしまっています」
陥没した道路。電柱も川へ落ちています。
住宅にも被害が。こちらの女性の自宅は床上まで浸水していました。
自宅が床上浸水した住民
「(Q.一気に水位が上がってきた?)だんだん腰くらいまで上がってきた」
自宅の1階は泥だらけに。2階に避難して、けがなどはないといいますが…
自宅が床上浸水した住民
「(Q.電気や水道は?)水道は来ているが、電気はまだ来ていない」
石川県中能登町。菓子店の従業員が店の中に水が入らないよう必死にかき出します。
菓子店従業員
「早く水引いてくれないから延々とやっていなきゃいけない。1時間以上やっているので嫌になっちゃう。ここに40年近くいますけど、多少水が上がったことはあるが、ここまで上がってきたのは生まれて初めて」
大雨の被害は富山県内でも。一時、レベル5大雨特別警報が出された氷見市では、午前8時半までの12時間で317ミリと、観測史上最大の雨を観測。道路は自転車の車輪が見えなくなるほど冠水し、動かなくなった車はハザードを点灯させたまま止まっています。
記者
「氷見市の上庄川です。完全に氾濫してしまっています。脇に止めてあるボートも転覆しているのがわかります」
市内では上庄川など3つの川が氾濫しました。
喜入友浩アナウンサー
「このあたりは一帯が冠水していて、深さは15センチほどあります。こうした水が住宅の方にも流れ込んでいます。缶のようなものが浮いていますね」
住宅街に押し寄せた水は夕方になっても引かず。車は冠水した道路の手前で次々と引き返していきますが、中には、動けなくなったまま止まった車も。
喜入友浩アナウンサー
「バッテリーが上がってしまったのでしょうか、車が繋がれています」
ナンバープレートは流れてきたごみが引っかかり、外れてしまったそうです。
近隣住民は、当時の雨の様子をこう表現します。
近隣住民
「ひどいひどい、雨はひどい。ピカッ、ドンと。光がね、真っ白。輝く雷の光が。怖くて布団被って、そーっと見ていた」
浸水被害は、収穫を目前に控えた田んぼにも…
農家
「これ今、9月1日に刈るつもりで。(Q.影響はどうか?)泥水が入っているわけじゃないから、そんなひどいことにはならん思うんやけどな、わからん」
農機具も水に浸かってしまったため、水が引いても、すぐには稲刈りもできない状況です。
農家
「(機械を)直さないことには収穫もできない」
氷見市では、少なくとも20か所以上で土砂崩れが発生しています。阿尾地区では住宅の裏山が崩落し、家が押しつぶされているのが確認できます。
また、石川県宝達志水町を走る県道300号では、流出した土砂が2車線の道路をふさぎ、倒れた木は電線に引っかかっています。
石川県内では土砂崩れや冠水などの影響で、最大で27か所で通行止めが発生。一時、あわせて266世帯が孤立しました。
孤立していた集落の男性
「一番大事な生活道路、土砂崩れ、倒木、そんな感じで。向かいの山が崩れているから、今現在も。住宅へ入らないことを祈るしかない」
気象庁担当者
「現在、雨が小康状態となっている地域でも、あす28日朝にかけて、再び警報級の大雨となるおそれがあります」
このあと、北陸地方では再び雨脚が強まる予想で、暗い時間に状況が悪化するおそれもあります。
28日夕方までに予想される雨の量は、北陸・東海地方で180ミリ、関東甲信・近畿地方で150ミリとなっています。引き続き、河川の氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要です。
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