1パック300円台へ…高騰続く「物価の優等生」

食欲の秋の定番となった月見メニューですが、主役である卵の価格はかつてない高値となっています。

農林水産省によると、2016年、1パック当たりの全国の小売価格の平均は200円台前半で推移していました。

しかし、2022年の秋に鳥インフルエンザが流行したことで300円台へと高騰。

2024年ごろに200円台半ばまで下がったものの、鳥インフルエンザの再流行や生産コストの上昇などにより再び値を上げ、2026年3月には過去最高となる309円をつけたのです。

茨城・小美玉市にある養鶏場・ホウトク農場では、約20万羽の鶏を飼育し、敷地内での直売に加えスーパーや飲食店などに卵を販売していますが、2026年以降ありとあらゆる費用が高くなっているといいます。

ホウトク農場 豊村憲志 副社長
「飼料は1t単位で値が上がっている。例えば、1000円値上げしたら1か月で600t食べるんで、それだけで60万円になる」

生産コストの6割を占める飼料代は2割近く上昇。さらに、中東情勢の影響でパックの価格や光熱費も相次いで値上がりし、生産者は頭を抱えていました。

ホウトク農場 豊村代表
「値上げも言いづらい部分もあるが、ここまですべてのものが上がってしまうと、ずっと卵が安いものというのはなかなか難しい。価格に転嫁せざるを得ない部分はある」

生産者の苦しみがにじみ出たとも言える卵の高値は、一体いつまで続くのでしょうか。

東京農業大学 元教授 信岡誠治氏
「大幅に下がる見込みは立ってません。最大の要因は円安。特にエサは99%輸入、その価格が大幅に下がらない限り、コストをカバーするのは難しい」

「物価の優等生」とも呼ばれた卵は今、物価高のうねりに翻弄されています。